MCI(軽度認知障害)の基礎知識

MCI(Mild Cognitive Impairment)とは、「認知症まではいかないが、健常ではない」かつ、「数年後に認知症に移行する可能性がある」状態のことです。

認知症はゆっくりと進行するため、MCIが認知症の前段階である、という考え方もあります。2014年厚生労働省から発表されたデータによると全国に400万人は存在していて、65歳以上の人の約3割はMCIの状態にあるとの指摘もあります。

5つの定義

MCIの人は、認知機能に問題がある一方で、日常生活には支障なく、身の回りのことは自立してできている状態にあるとされています。欧米などでも広く認知されている定義は、下記の5つです。

  • 本人または家族から記憶障害の訴えがある
  • 年齡や教育レベルのみでは説明できない記憶障害がある
  • 日常生活は普通にできる
  • 全般的な認知機能は正常
  • 認知症ではない

「健忘型」と「非健忘型」に分けられる

MCIには、もの忘れなどの記憶障害が見られる「健忘型」と、記憶はしっかりしているものの人の顔が分からなくなる、服の着方が分からなくなるといった「非健忘型」の2種類があると言われています。「健忘型」は専門医への相談が今後の症状を左右する重要な鍵となります。「健忘型」の多くは、進行するとアルツハイマー型認知症になり、「非健忘型」は前頭側頭型認知症やレビー小体型認知症に移行するものもあると言われています。

検査としては、認知機能のチェックテスト、MRIによる脳の画像検査、血液検査などがあります。

MCIの半数は、認知症にならない

MCIから認知症になる割合の図
MCIだからといって、将来必ずしも認知症になるわけではありません。そのまま治療を受けない場合でも、5年以内に認知症に移行するのは全体の約半数で、残りはMCIの状態を維持し、1割程度は健常に戻ると言われています。最近では、MCIの段階で異変に気づくことができれば、生活習慣を改め改善をすることで、認知症への進行を防いだり、発症を遅らせたりできることがわかってきています。できる限り早期に発見して、予防改善に取り組むことが大切です。

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