ウインタミン(クロルプロマジン塩酸塩)の概要・効果・副作用まとめ

ウインタミン(一般名:クロルプロマジン塩酸塩 ※以下ウインタミン)は、神経の昂ぶりや不安感を鎮め、気持ちを落ち着かせる効果があるお薬です。ドーパミンという神経伝達物質をおさえる作用があるため、陽性症状(妄想、幻覚、幻聴、混乱、興奮)だけでなく、陰性症状(感情鈍麻、思考・意欲減退)にも有効です。

ウインタミンの概要

商品名 ウインタミン
発売日 1955年4月
一般名 クロルプロマジン塩酸塩
剤形 錠剤、細粒、糖衣錠、筋肉注射
投与回数 維持容量を分割経口
維持容量 1日30mg~100mg
発売元 共和薬品
製造販売 シオノギ

ウインタミンの服用方法

ウインタミンは、通常成人1日30mg~100mgを分けて服用します。精神科領域においては、塩酸クロルプロマジンとして、1日50mg~450mgを分けて服用します。筋肉注射の場合は、1回10mg~50mgを投与します。

ウインタミンの錠形

ウインタミンは、「錠剤」「細粒」「糖衣錠」「筋肉注射」の4種類の錠形があります。

剤形 特徴
錠剤 一般的な錠剤。表面が膜で覆われているので苦みを感じず飲み込みやすいのが特徴
細粒剤 粉薬が飛び散らないように細かい粒状に加工されており、量を細かく調整することが可能
糖衣錠 錠剤の一種で、外側を砂糖で包み飲みやすくしたもの。糖衣部分を白糖で作ることが多いため、高温・多湿に弱い
筋肉注射 肩の筋肉(三角筋)、太もも前面の筋肉(大腿四頭筋外側広筋)、お尻の筋肉(中殿筋)など、ある程度まとまった筋肉があり、太い血管や神経が通っていない所に注射で薬を投与すること

ウインタミンの効果・効用

ウインタミンの働きで得られる効果・効用は次の通りです。

精神症状の改善

統合失調症のほか、躁病や神経症の改善に利用されます。また、気分を落ち着ける作用があることから不眠に用いることもあります。

脳内の情報伝達系の混乱を改善

ドーパミン2受容体を遮し、ドーパミン神経の過剰な活動で発現する陽性症状をおさえ、また、吐き気や嘔吐を改善する効果もあります。

ウインタミンの副作用

手のふるえ、体のこわばり・つっぱり、口の渇き、尿が出にくい、便秘、目のかすみ、立ちくらみ、動悸などです。重症化することはほとんどありませんが、ひどいときは早めに医療機関を受診してください。

長期間の服用により、意思に反する手足の動き、口周辺の異常運動や舌のふるえが続く遅発性のジスキネジアやジストニアが起きてしまいます。治りにくいため、長期大量服用時、とくに女性や高齢の人は注意が必要です。

また、ほとんど出ないのですが、「悪性症候群」という副作用があります。体が硬直して動かなくなり、高熱がでてきたら、すぐに医師に連絡してください。高齢の人、体の弱っている人、薬の量を増やしたときなどに出現しやすいものなので、ご家族や周囲の方も注意してください。

副作用で表れる症状一覧

  • 悪性症候群
  • 突然死
  • 心室頻拍
  • 再生不良性貧血
  • 溶血性貧血
  • 無顆粒球症
  • WBC減少
  • 麻痺性イレウス
  • 遅発性ジスキネジア、遅発性ジストニア
  • SIADH
  • 眼障害、肝障害
  • SLE様症状
  • 黄疸
  • 横紋筋融解症
  • 肺塞栓症
  • 深部静脈血栓症
  • 過敏症状
  • 光線過敏症
  • 白血球減少症
  • 顆粒球減少症
  • 血小板減少症紫斑病
  • 血圧降下
  • 頻脈
  • 錐体外路症状
  • 縮瞳、錯乱、不眠

など

ウインタミン服用の注意点

昏睡状態、循環虚脱状態、中枢神経抑制薬の強い影響下の方、アドレナリン投与中(血圧低下のおそれ)、フェノチアジン系薬過敏症の方は服用できません。

ウインタミンの薬価

商品名 薬価
ウインタミン細粒10% 6.70円
ウインタミン錠12.5mg 9.20円
ウインタミン錠25mg 9.20円
ウインタミン錠50mg 9.20円
ウインタミン錠100mg 9.20円

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参考文献:今日の治療薬(株式会社南江堂発行)
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