シンメトレル(アマンタジン塩酸塩)の概要・効果・副作用まとめ

シンメトレル(一般名:アマンタジン塩酸塩 ※以下シンメトレル)は、パーキンソン病の治療薬として使用します。パーキンソン病は、脳内でつくられるアドレナリンの一種、ドパミン(脳内の神経の働きを活発にする物質)が不足しているため、手足のふるえなどが起きます。シンメトレルは、ドパミンを放出を促す作用があり、症状の改善・緩和が期待できます。また、A型インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果もあります。

シンメトレルの概要

商品名 シンメトレル
発売日 1975年4月
一般名 アマンタジン塩酸塩
剤形 細粒、錠剤
用量
パーキンソン病
初期1日100mg1~2回に分服。1週間後に維持料として1日200mg、2回分服。1日300㎎、3回分服。
脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善
1日100~150㎎、2~3回分服。12週で効果がない場合は中止。
A型インフルエンザウイルス感染症
1日100㎎、1~2回分服。最長1週間。
※年齢により用量が変わるため、医師の診断に従ってください。
発売元 ノバルティス
製造販売 ノバルティス

シンメトレルの錠形

シンメトレルは、「細粒」「錠剤」の2種類の錠形があります。

剤形 特徴
細粒 粉薬が飛び散らないように細かい粒状に加工されており、量を細かく調整することが可能
錠剤 一般的な錠剤。表面が膜で覆われているので苦みを感じず飲み込みやすいのが特徴

シンメトレルの効果・効用

シンメトレルの働きで得られる効果・効用は次の通りです。

パーキンソン病(症候群)

脳内の神経の働きを活発にするアドレナリンの一種、ドパミンの不足により手足のふるえなどが起きます。シンメトレルは、ドパミンの放出を促す作用があります。

脳梗塞後の意欲・自発性低下の改善

ドパミン以外にも、ノルアドレナリンやセロトニンに対しても作用することがわかっています。ドパミンとノルアドレナリンは意欲に、セロトニンは両者をコントロールする働きがあるので、量を適切にすることで効果が期待できます。

A型インフルエンザ感染症

ウイルスの増殖過程を阻害することで、インフルエンザの悪化を抑えることができます。

シンメトレルの副作用

パーキンソン病薬の中では副作用は出にくい方です。多量の服用により、不安や興奮など、精神症状があらわれやすくなります。

  • 悪性症候群
  • 皮膚粘膜眼症候群
  • 中毒性表皮壊死症
  • 肝障害
  • 腎障害
  • 意識障害(昏睡含む)
  • 精神障害
  • 痙攣
  • ミオクロヌス
  • 視力低下を伴うびまん性表在性角膜炎
  • 角膜上皮浮腫様症状
  • 心不全
  • 興奮
  • 不安
  • 頭痛
  • めまい
  • 視調節障害
  • 食欲不振
  • 口渇
  • 倦怠感

など

シンメトレル服用の注意点

妊婦、授乳婦、透析を必要とする危篤な腎障害の方は服用できません。

シンメトレルの薬価

商品名 薬価
シンメトレル錠50mg 30.1円
シンメトレル錠100㎎ 58.0円
シンメトレル細粒10% 57.6円

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参考文献:今日の治療薬(株式会社南江堂発行)
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