レミニール(ガランタミン)の概要・効果・副作用まとめ

レミニール

レミニール(一般名:ガランタミン消化水素酸塩 ※以下レミニール)は、2011年3月に日本国内において2番めに発売されたアルツハイマー型認知症薬です。ジョンソン・エンド・ジョンソン・ファーマシューティカル・リサーチ・&・デベロップメントとシャイア社との間で共同開発されました。日本では新薬として注目されていますが、世界的に見るとすでに長年の実績のある薬剤です。2000年にスウェーデンで承認されて以来、10年以上にわたり80カ国以上の国と地域で使われています。

レミニールの概要

商品名 レミニール
発売日 2011年3月
一般名 ガランタミン消化水素酸塩
剤形 フィルムコート錠、D錠(口腔内崩壊錠)、内用液
投与回数 1日2回
維持容量 1日16mg、最大1日24mg
開発会社 ジョンソン&ジョンソン、シャイア社
販売会社 ヤンセンファーマ、武田薬品工業

レミニールの服用方法

レミニールは、1日2回4mgから服用を開始します。最初の4週間は1回4mgを朝夕食後の2回復用します。4週間後、薬に慣れたら、1回8mgを1日2回(朝夕食後)に増量します。それでも病状が進行した場合、最低4週間経過後、医師の判断によっては1回12mgを1日2回(朝夕後)に増量することが可能です。
レミニール用量用法

レミニールの剤形

レミニールは、「内用液」、「口腔内崩壊錠(OD錠)」、「錠剤」の3種類の剤形があります。どの剤形でも効果は同じで、本人にとって一番使いやすい剤形を選んでいただくことができます。アリセプトの剤形は元々は錠剤のみでしたが、現在では多種多様で、本人の状態に併せて選ぶことができます。

  • 錠剤…一般的な錠剤の薬。水またはぬるま湯と一緒に服用する
  • D錠(口腔内崩壊錠)…見た目は錠剤。少量の唾液で溶ける加工がされている
  • 内用液…飲みやすく、水なしでも服用できる。固形物を飲み込みにくい人にも服用しやすい

レミニールの効果・効用

レミニールの働きで得られる効果・効用は次の通りです。

レミニールの効果・効用

記憶障害、判断力低下等の中核症状を食い止める

アルツハイマー型認知症になると、脳内の記憶や学習の働きをつかさどるアセチルコリンという神経物質が減少することで、病気が進行します。アリセプトは、アセチルコリンの分解を食い止める働きをし、脳内のアセチルコリン量を一定に保ちます。結果、認知症の中核症状と言われる記憶障害や判断力の低下といった認知機能障害の進行を遅らせることができます。薬の効果が現れるまでには個人差はありますが、おおむね約3ヵ月(12週程度)といわれています。

言語障害の改善

レミニールは、アセチルコリンの情報を受けとる受容体と呼ばれる部分にも結合し、アセチルコリンやその他の神経の情報を伝える物質のはたらきを活性化します。その結果、認知症による言語障害が改善しやすいという特徴があります。また、海外の研究では、脳血管障害を疑うアルツハイマー病への高価も認められています。

パーキンソン症状の改善

レミニールで分泌促進されるおもな神経伝達物質のひとつにドーパミンがあります。ドーパミンが出ることにより、快・喜びの感情や運動機能を活発になり、手のふるえが改善したり、歩きやすくなったりと、パーキンソン症状を改善することがあります。

無気力、無関心といった周辺症状が改善

アリセプトについても、周辺症状に関して興奮系のはたらきをする特徴がありましたが、レミニールも同様に、無気力、うつ症状、無関心といった陰性の症状に高価を発揮します。しかし、レミニールはγアミノ酪酸(GABA)などの緊張緩和を促す神経伝達物質の分泌も同時に促進するため、アリセプトのように怒りっぽくなったり、暴力などの極端な陽性症状が現れることは少ないといわれています。

レミニールの副作用

レミニールはアリセプトと同じ作用機能を持っているので、副作用もアリセプトに似た下記のような症状が出ます。

消化器官の不快症状

食欲不振、吐き気、嘔吐、下痢、食欲不振、腹痛、便秘など

怒りっぽくなる

興奮、不眠、徘徊、暴力、といった神経が高ぶった精神状態

頻尿、失禁

頻繁に尿意を催す頻尿、尿失禁など

心拍、脈の乱れ

心拍数が低下する徐脈、不整脈、失神、動機、心拍が途絶える心ブロック、ふらつき、めまい

パーキンソン病のような症状

振戦(手や足のふるえ)、無動(動きが鈍くなる)、固縮(筋肉がこわばる)、姿勢反射障害(体のバランスがとりにくくなる)など
※特にレビー小体型認知症の場合に起こりやすい

ただ、アリセプトと比較すると、薬の効果が持続する期間が非常に短く、蓄積性もないため、夜に服用しても不眠が起こりにくいようです。むしろ、日中の傾眠を起こすことがあります。

上記のような副作用がでてきたら、薬の量を調整するか、症状を落ち着かせるための別の薬剤を処方してもらう等、医師に相談して対応することが大切です。

レミニール服用の注意点

レミニールを服用する際は、下記のようなポイントに気をつけましょう。

消化器系が弱い人は少量から始めること

レミニールは、4週ごとに増量をしていくことが可能です。アリセプト同様、消化器系に副作用が起こりやすいため、増量する場合は、ゆっくりと少しずつ、というルールがあります。肝機能や腎機能に重度の障害を持つ方にとっては、安全性が確立していないため、処方されないケースもあります。

高度のアルツハイマー型認知症には使用できない

レミニールは、軽度~中等度のアルツハイマー型認知症における進行抑制に用いられる薬剤です(リバスタッチ、イクセロンパッチも同様)。進行ステージ関係なく使用できる認知症治療薬は、アリセプトだけです。

薬の併用を避ける

認知症の薬のうち、同じ作用機序を持っているアリセプト(ドネペジル)、リバスタッチ/イクセロンパッチ(リバスチグミン)との併用はできません。迷う場合は、必ず医師に相談してください。

レミニールの薬価

レミニールの薬価は次の通りです。

商品名 薬価
レミニール内用液4mg/mL 0.4% 96.60円
レミニール錠12mg 242.50円
レミニール4mg 107.30円
レミニール錠8mg 191.50円
レミニール錠OD錠12mg 242.50円
レミニール錠OD錠4mg 107.30円
レミニール錠OD錠8mg 191.50円

★他の認知症中核薬の情報を見る
アリセプト(ドネジペル塩酸塩)
メマリー(メマンチン塩酸塩)
イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ(リバスチグミン)

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