グラマリール(チアプリド塩酸塩)の概要・効果・副作用まとめ

グラマリール(一般名:チアプリド塩酸塩 ※以下グラマリール)は、神経の昂ぶりや不安感を鎮め、気持ちを落ち着かせる効果があるお薬です。アルツハイマー型認知症は、中期がもっとも陽性症状が出やすく、中核症状治療薬を増量することでますます陽性症状が強く出ることがあります。そこで、グラマリール、抑肝散、セロクエル、ウインタミン、セレネースといった抑制系の薬を使わなければなりません。

ただし、抑制系のお薬の連続使用は、過鎮静を招きやすいため注意が必要です。

過鎮静について詳しく知りたい方はこちら

グラマリールの概要

商品名 グラマリール
発売日 1987年6月
一般名 チアプリド塩酸塩
剤形 フィルムコート錠、細粒
投与回数 維持容量を3回に分割経口
維持容量 1日75mg~150mg
開発会社 アステラス
販売会社 アステラス

グラマリールの服用方法

グラマリールは、通常成人1日75mg~150mgを3回に分けて服用しますが、初期ではまず、1日1回25mgからの投与開始が望ましいと言われています。なお、年齢、症状により適宜増減するため、医師の指示に従うようご注意ください。

グラマリールの錠形

グラマリールは、「錠剤」と「細粒」の2種類の錠形があります。

剤形 特徴
フィルムコート錠 一般的な錠剤。表面が膜で覆われているので苦みを感じず飲み込みやすいのが特徴
細粒剤 粉薬が飛び散らないように細かい粒状に加工されており、量を細かく調整することが可能

グラマリールの効果・効用

グラマリールの働きで得られる効果・効用は次の通りです。

脳梗塞後遺症に伴う攻撃的行為、精神興奮、徘徊、せん妄の改善

脳梗塞のある高齢者は、脳の情報伝達系の神経が混乱しやすいです。異常な怒りっぽさ、興奮、もうろう、徘徊の症状を改善し、異常行動を起こさないようにします。

特発性ジスキネジア及びパーキンソニズムに伴うジスキネジア

自らの意思に反する、体の異常動作をおさえる作用があります。ドパミン系神経の過剰な亢進によるジスキネジア(不随意運動:手足や体、舌や口周辺の異常運動)の治療に用います。

グラマリールの副作用

副作用は少なく、人によって、眠気、めまい、手のふるえ、口の渇きなどがあらわれる可能性があります。副作用が強く表れている場合は、早めに医師に相談することをおすすめします。

また、ほとんど出ないのですが、「悪性症候群」という副作用があります。体が硬直して動かなくなり、高熱がでてきたら、すぐに医師に連絡してください。高齢の人、体の弱っている人、薬の量を増やしたときなどに出現しやすいものなので、ご家族や周囲の方も注意してください。

副作用で表れる症状一覧

  • 悪性症候群
  • 昏睡
  • 痙攣
  • QT延長
  • 心室頻拍
  • 不整脈
  • 血圧上昇
  • 錐体外路症状
  • 乳汁分泌
  • めまい
  • 口渇
  • 腹痛
  • 肝障害
  • 発疹

など

グラマリール服用の注意点

プロラクチン分泌性の下垂体腫瘍の方は服用できません。

グラマリールの薬価

商品名 薬価
グラマリール細粒10% 84.1円
グラマリール錠25mg 23.2円
グラマリール錠50mg 44円

認知症中核薬の情報を見る
アリセプト(ドネジペル塩酸塩)
メマリー(メマンチン塩酸塩)
イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ(リバスチグミン)
レミニール(ガランタミン)

参考文献:今日の治療薬(株式会社南江堂発行)
介護のお仕事

認知症の基礎知識

Facebookコメント