認知症の薬を知ろう!効用、副作用、注意ポイント一覧まとめ

認知症の薬

薬物療法は、認知症治療で中心的な役割を果たしています。現在、認知症の治療現場では、認知症の中核症状に働きかける「抗認知症薬」、周辺症状をやわらげる「抗精神病薬」「抗不安薬」「抗パーキンソン薬」など、多くの薬が使われています。

いずれも根本的に病気を治すことはできないと言われていますが、使い方次第で認知症の症状をやわらげ進行を遅らせる効果が期待できます。では、どんな薬をどのように使えばいいのでしょうか。ここでは、認知症治療薬について詳細をご紹介します。

中核症状の治療薬・周辺症状の改善薬

認知症の治療に用いられる主な薬剤は、下記の通りです。(コウノメソッドより)

認知症の症状別の薬の処方の図

中核症状に用いられる薬

  • 弱興奮系:アリセプト、レミニール、イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ
  • 覚醒系:メマリー

周辺症状に用いられる薬

陽性の場合
抑制系の薬が用いられます。

  • 第1選択:グラマリール、抑肝散、ウインタミン
  • 第2選択:セレネース、セロクエル、セルシン、リスパダール
陰性の場合
興奮系の薬が用いられます。

  • サアオミン、シンメトレル

アリセプト(ドネペジル塩酸塩)とは

アリセプト(一般名:ドネペジル塩酸塩 ※以下アリセプト)は、1999年10月の発売以来、日本における唯一の認知症治療薬として使われてきました。アルツハイマー病やレビー小体型認知症になると、記憶や思考に関わるアセチルコリンという神経伝達物質が不足します。アリセプトは、このアセチルコリンの分解を抑え、神経活動を高める働きをします。
アリセプトの概要・効果・副作用について詳しく知りたい方はこちらら

レミニール(ガランタミン)とは

レミニール(一般名:ガランタミン消化水素酸塩 ※以下レミニール)は、2011年3月に日本国内において2番目に発売されたアルツハイマー型認知症薬です。ジョンソン・エンド・ジョンソン・ファーマシューティカル・リサーチ・&・デベロップメントとシャイア社との間で共同開発されました。日本では新薬として注目されていますが、世界的に見るとすでに長年の実績のある薬剤です。2000年にスウェーデンで承認されて以来、10年以上にわたり80カ国以上の国と地域で使われています。
レミニールの概要・効果・副作用について詳しく知りたい方はこちら

イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ(リバスチグミン)とは

認知症治療薬のなかで唯一の貼り薬として誕生した、イクセロンパッチ、リバスタッチパッチ。これは商品名で、リバスチグミンのパッチ剤です。アルツハイマー型認知症の症状の進行を抑制する薬であり、アリセプトやレミニールと同じアセチルコリンエステラーゼ阻害剤のひとつです。飲み薬としてのリバスチグミンは、1997年にスイスで開発されましたが、吐き気などの副作用が強すぎたため、普及しませんでした。その後、リバスチグミンが低分子であることを活用して、パッチ製剤として開発が進められました。
イクセロンパッチ、リバスタッチパッチの概要・効果・副作用について詳しく知りたい方はこちら

メマリー(メマンチン)とは

メマリー(一般名:メマンチン ※以下メマリー)は、認知症治療薬として唯一、他の中核薬と併用が可能なお薬です。中等度~高度にかけてのアルツハイマー型認知症の治療に多く用いられます。アリセプト、レミニール、イクセロンパッチ、リバスタッチパッチが「アセチルコリンエステラーゼの働きを阻害する」のに対し、メマリーはまったく違う作用機序を持ちます。日本での発売が始まったのは、2011年6月。メマリーの登場によって、認知症治療の選択肢が広がりました。
メマリーの概要・効果・副作用について詳しく知りたい方はこちら

まとめ

認知症治療薬は、認知症を根本的に治す薬ではなく、記憶障害などの中核症状を改善し、進行を遅らせる薬です。その効果について、早期に薬物投与を始めると、より改善効果が高いことが分かっています。認知症を発症した後も、穏やかに暮らすためには、早期発見と早期治療が大切になっています。

介護のお仕事

認知症の基礎知識

Facebookコメント