エンタメ・カルチャー
2016.11.7

認知症介護小説『その人の世界』vol.20

今の時代だとペンションていうのかしら、こういうの。 要するにお泊りする所なのよね。お部屋におトイレがついていて、食事は決
エンタメ・カルチャー
2016.10.24

認知症介護小説『その人の世界』vol.19

物干し竿みたいな棒が二本、横に並んでいる。腰くらいの高さのそれは、どうやら伝って歩くためのものみたい。 「はい、立ってく
エンタメ・カルチャー
2016.10.3

認知症介護小説『その人の世界』vol.18

朝の8時はパトロールの時間だ。 交番の仕事を定年で辞めてから、私はそれまで副会長として携わってきた町内会の会長を務めるこ
エンタメ・カルチャー
2016.9.2

認知症介護小説『その人の世界』vol.17

正直、この部屋は薄気味悪いのです。 お世話になっているのに文句は言えないのですが、私はこの部屋にはいたくありません。常に
エンタメ・カルチャー
2016.8.23

認知症介護小説『その人の世界』vol.16

責めるように照りつける太陽に負け、僕は木陰へ逃げた。三人分ほどのベンチの端では中年の男性が本を開いており、僕はその反対側
エンタメ・カルチャー
2016.7.7

認知症介護小説『その人の世界』vol.15

俺はバカになっちまった。 医者みたいな格好のやつにガキでもできるような計算問題をやらされ、答えることができなかった。 「
エンタメ・カルチャー
2016.6.10

認知症介護小説『その人の世界』vol.14

こんな屈辱があって許されるはずがない。 誘われるままについてきた集まりだった。祭りで売る小物を作るから手伝ってほしいと頼
エンタメ・カルチャー
2016.5.16

認知症介護小説『その人の世界』vol.13

まえがき この物語は、前頭側頭型認知症の主人公が薬の副作用の影響を受けている状態の内部環境をイメージして描いたものです。
エンタメ・カルチャー
2016.4.12

認知症介護小説『その人の世界』vol.12

あの二人は私を殺そうとしている。 最近の夫は何を考えているのか、朝と夕方に家政婦を雇い始めた。確かに私はからだが昔から丈
エンタメ・カルチャー
2016.3.4

認知症介護小説『その人の世界』vol.11

誰か、助けてください。 長い夢からなかなか醒めないのです。並んだふたつの高層ビルの屋上に渡してあるのは長い平均台です。私