【認知症かも?】診察を嫌がる本人をうまく病院に連れて行くには?

【アイキャッチ】嫌がる本人を病院に連れて行く

「何かおかしい・・・これって認知症?」

そう感じた家族はまず、病院に連れて行かなきゃ!こう思うはずです。しかしいざ病院へ連れて行こうとすると、

「病院なんて行きたくない!なんで行かなきゃいけないの!」

と拒否されます。特に初期段階においては介護者側はおかしいと思っていても、肝心の本人はちっともおかしいと思ってないことも多いんですね。これだけ大きなギャップがあるのに、介護者はあせって強引に病院へ連行しようとします。そして本人は必死に抵抗します。こういうケースがよくある事を事前に本で勉強していたので、自分の母に対しては接し方を工夫しました。今回は、病院に行くのを嫌がる本人をスムーズに誘導するコツをお伝えします!

まずは病院へ連れだす「きっかけ」を作る

きっかけをつくる
入院中の祖母(当時89歳)をサ高住に移すために、施設見学に行こう!と認知症の疑いのある母(当時69歳)を車に乗せて、施設まで行きました。その後ランチを食べようとウソをついて、向かった先は病院。病院が見えてきた頃、こう言いました。

「市から健康診断のお知らせが来てたよ、期間内に受けないと有料になるんだって」

これもまたウソなのですが、母は無料なら・・・ということで、病院に入ってくれました。うちの場合は無料、期間内というキラーワードがよかったと思っています。この時言ってはいけないNGワードは、「認知症検査」です。

「ほら、認知症の検査受けに行くよ!」

なんていったらダメです。繰り返しますが、本人は認知症だと全く思っていません。

事前に病院に連絡して、スムーズに受け入れる体制を整えてもらう

優しい看護師さん
次に大切なのが、受け入れる病院側です。診察室に入るまで、まったく「もの忘れ外来」だという感じを出さない病院だったのです。何気なく血圧、体重、身長、体温を測って、気づけば先生の前にいました。苗字ではなく名前で呼ぶことで親近感を持ってもらう、何気ない雑談で不安にさせないコミニケーションと受け入れ体制が完璧でした。

看護師さんのその所作は、わたしと同じように苦労して病院に連れてくる家族が多いことを想像させるものでした。いきなり連れていくのが不安な場合は、事前に連れて行く予定の病院と相談してみてください。「こういった方法で連れて行きます」と言っておくと、うまく対応してくれる病院もあります。

最も大切なのは、日頃の信頼関係

仲良しのリンゴ
我が家の場合、母は息子であるわたしを信頼してくれています。なぜかは分からないのですが、わたしが言う事は割と聞いてくれます。もし日頃からケンカが絶えず、話しすら聞いてもらえないような関係だったならば、ウソにも反応してくれません。日頃の信頼関係は、とても大切です。

失敗しても大丈夫!本人を連れて行かない選択肢もある

夫婦の影
病院に連れて行けずに、失敗することもあります。そんな時は本人は連れていかず、家族だけでもの忘れ外来を受けてみましょう。相手はこれまで認知症のご家族の声をたくさん聞いてきたプロ。家での様子を先生に相談したり、連れだす事に失敗したけどどうしたらいいか?と聞いてみることで、症状や今後の接し方についてアドバイスをくれるはずです。
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強引に連れて行くのはNG!

NGイメージ
家族だけで診察してみた時、医師の対応が悪ければ、その病院に連れて行けなくて正解ということもあります。とにかく介護者の思い通りにならない事もよくあるので、そんな時は家族単独での受診に切り替えてみてください。強引に連れて行くことは、認知症ご本人の感情に「何か嫌な感じ」として残ります。何度も繰り返すうちに、車に乗せる行為自体が嫌なものにまで発展することもあります。日にちを改めてみたり、喫茶店に立ち寄ってみたり、ちょっとした変化を与えると意外と病院へ行ってくれることもあります。とにかく強引に連れて行くことだけは止めましょう!色々な方法を試して、上手に誘導できるといいですね。

今日もしれっと、しれっと。

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くどひろ
1972年生まれ。ブログ「40歳からの遠距離介護」を運営する息子介護作家・ブロガー。祖母(要介護3)と母(要介護1)のW認知症&遠距離介護。 2013年3月に介護退職し、現在も東京と実家を年間20往復中。認知症サポーター、成年後見人経験者。『ひとりで抱えず、人に頼る。情報発 信し、同じ境遇の人をラクに!』をモットーに、しれっと介護中。著書「医者には書けない!認知症介護を後悔しないための54の心得」「医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得」
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