認知症介護は情報戦!「情報収集」の精度を上げるコツ3つ

【アイキャッチ】情報収集のコツ

認知症の介護において、情報収集は最も大切です。情報が多ければ多いほど自身の介護はラクになり、その余裕が認知症ご本人の症状を和らげ、進行をゆっくりにします。今日は認知症の情報収集について、自身の体験を踏まえてお話します。

1.認知症の事が分からない最初に情報を得るコツ

認知症について知識がない頃、わたしは無料電話相談「認知症110番」を利用していました。(休日を除く月・木曜10時~15時。専用番号0120-654874)認知症について何でも答えてくれますし、都道府県と苗字を伝えると、2回目以降も前回の話を引き継いでお話ができます。

目の前で起こる認知症の症状にとまどう最初の時期は、すぐに誰かに聞いて欲しいという思いが強いので不安を解消するいい方法です。しかし、目の前の不安を解消できても、認知症についての情報が圧倒的に足りません。

そこで認知症の本で情報収集するのですが、たくさん本がありすぎてどれを読んでいいか分かりません。認知症を介護と医療に分け、それぞれ1冊ずつご紹介します。

介護×認知症のおすすめ本

認知症の9大法則 50症状と対応策: 「こんなとき、どうしたらよい?」不思議な言動が納得できる・対応できる

杉山先生の9大法則は、介護の苦労を半減すると言われる法則です。お医者さんの前ではシャンとするのに、なぜ自分の前だけでおかしな言動になるのかも9大法則を学ぶと分かります。

医療×認知症のおすすめ本

完全図解 新しい認知症ケア 医療編 (介護ライブラリー)
河野先生の本は大きく重い本ですが、文字ばかりで退屈な認知症本と違ってカラーで図解が多く分かりやすいです。うちの母がお世話になっているコウノメソッドという認知症治療の提唱者でもあります。

2.認知症に対する知識が増えてきたら、キーパーソンを見つける

次にケアマネージャー、地域包括支援センター、民生委員、ソーシャルワーカー、ヘルパー、看護師などいろんな人と会って、認知症について話してみてください。

いろんな医療・介護従事者と話してみると、自分に合った人が分かります。また比較をすることで、自分にとって本当に頼りになる情報網は誰なのかを見極めることができます。

我が家のキーパーソンは、かかりつけ医でした。訪問看護の導入、訪問薬剤師の紹介、市内にあるデイサービスの状況など、かかりつけ医が何でも知っていました。

情報をたくさん持っている人が、1人はいるはずです。キーパーソンを1人見つけるだけで、認知症の介護が大きく変わります。必ずしもケアマネージャーがキーパーソンになるとは限りません、ご近所の方や個人ブログなど意外なところにもキーパーソンはいます。

3.情報は提供してもらうのではなく、自分から引き出しにいく!

介護サービスを ”受ける” と言います。認知症ご本人はサービスを受けますが、介護者自身は”引き出す”事が重要です。医療・介護従事者の持つ情報は多いものの、それぞれの患者・利用者の状況にどれがあっているかは自分からアプローチしないと見つかりません。

情報がないと認知症ご本人が適切なサービスを受けられないばかりか、自身の介護も大変なものになります。受け身の姿勢ではなく、介護者として積極的なアプローチをしてみましょう。

認知症の勉強を介護者自身がして、キーパーソンを見つける。受け身ではなく積極的なアプローチをすることで、驚くほど情報が集まってきます。そして自身の介護負担も、認知症ご本人の症状も大きく変わります。お薬以上に情報収集は大切です。

今日もしれっと、しれっと。

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工藤広伸(くどひろ)
1972年生まれ。ブログ「40歳からの遠距離介護」など執筆を生業にする介護作家・ブロガー。祖母(要介護3)と母(要介護1)のW認知症&遠距離介護からスタート。父(要介護5)も在宅介護して看取る。成年後見人経験者、認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。現在も東京と岩手を年間約20往復しながらしれっと遠距離介護中。

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