意欲・元気を再創造するレクリエーション介護士ってなに?

by 富永雅美富永雅美 702views

「レクリエーション」と聞いて、皆さんは何を想像するでしょうか?小学校でやったキャンプファイヤー?それとも、はんかち落とし?フルーツバスケット?人によってイメージはさまざまかと思います。

そもそもレクリエーションの語源をたどると、RE=再び CREATION=創造 とあります。つまり、再創造。これを人にあてはめると何を再創造するのか?こうなります。

「元気を再び作り上げること」

レクリエーション介護士とは、介護の現場で高齢者さんの元気や意欲、楽しいを作り出す役割をする人なのです。

日々何かを失って生きている

子供は毎日、多くのことを得ながら成長します。逆に高齢者は、毎日何かを失いながら過ごしています。今日できたことが、明日にはできなくなる。そんなことを毎日実感しながら過ごしています。

若い頃は数分でできたことが、何時間もかかるようになったり、1人で難なくできていたことが、人の手を借りなければできなかったり。そうした日々の中、物理的に失う機能と共に、自信や楽しむ気持ちまでもが失われていきます。

私が以前お伺いしたデイサービスでの出来事をご紹介したいと思います。

リハビリに参加するようになった理由とは?

ある男性利用者様、仮にYさんとしましょう。このYさんは口数も少なく、デイサービスで展開されるレクにもリハビリにも参加することなく過ごされていました。話しかけても言葉数少ない返事が時々くるだけ…。

ある日、デイサービスでは外出レクリエーションの企画があがりました。それを聞いたYさんは介護士に問いました。「スカイツリー…いきてぇなぁ…」当時、まだできたばかりのスカイツリーです。職員たちはYさんも意外なところがあったのだと驚きつつも、外出先はスカイツリーに決まりました。

さて、行き先がスカイツリーに決まると、これまでデイサービスでの活動にはほとんど参加されなかったYさんか少しずつ変わり始めました。リハビリに参加するようになったのです。スカイツリーに行くために。

当日、車でスカイツリーに出かけました。車から降りるとご利用者様たちは下からスカイツリーを見上げ、口々にその大きさなどに驚きの声を上げます。Yさんもじっとスカイツリーを見上げていました。そして、その見上げるYさんの目からは涙がこぼれていたのです。

職員はそっとYさんに寄り添い、たずねました。「Yさん、どうかされましたか?」
すると、Yさんはこう答えました。
「ありがとう…ありがとう…息子が作ったんだよ。これを、息子がつくったんだよ…。この目で見れると思わなかったなぁ…ありがとう」

レクリエーションは再創造である

リハビリは必要です。食事も生きていくためには必要です。でも、私たちが人間である限り感情があります。「する理由」がいるのです。まさに、意欲や元気の再創造です。ここを大切にして、日々のレクリエーション活動の展開ができる人。それが、レクリエーション介護士なのです。

さて、次回は「レクリエーション介護士誕生秘話」をお届けします。

それまで、しばしのお別れです。

レクリエーション介護士資格に興味を持たれた方は、下記ホームページよりご確認くださいませ。

一般社団法人 日本アクティブコミュニティ協会ホームページはこちら

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富永雅美

富永雅美

一般社団法人日本アクティブコミュニティ協会を運営するBCC株式会社スマイル・プラスカンパニー所属。同協会が認定するレクリエーション介護士の開発メンバーの1人でもある。通信教育のユーキャンと回想レクリエーションツール「思い出しカード」など商品開発にも携わるなど、企業とのマーケティングや開発業務を担当。レクリエーション介護士講座では、前職であるスポーツインストラクターの経験とノウハウを活かした講義や現場でのレクリエーションが人気。
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