突然はじまる介護生活に備えて最低限知っておきたい支援のこと

作成日:2017/3/9  by 満枝満枝 2042views

義母の介護生活は、本当に突然はじまりました。私は仕事をしていなかったため、周りの方々に助けていただき、戸惑いながらではありましたが、介護に対する準備や対処に自分の時間の多くを費やすことができました。…というか、目が離せないとき、また問題が勃発したときは、義母を中心に生活することができました。

もし仕事をしていたら、在宅で介護を続けてこれたかどうかわかりません。いや、仕事を続けていたかどうかもわかりません。《たられば》の話は無責任な感じがしますが、介護離職が増加している今参考になれば…と私の経験を踏まえお話いたします。

ダブルケアラーの経験から分かる育児と介護の違い

介護は育児と違って先が見えませんし、予測つきにくいものだと思います。だからこそ、戸惑いや不安が増長するのではないでしょうか。

私の場合、義母が若年性アルツハイマー病を50代半ばで発症したので、幼い子どもの育児と介護を同時期にしていました。ママ友に育児の相談はできても、介護の相談はできませんでした。それは、核家族化している中で、高齢者との生活や高齢者に対する理解が乏しいからかもしれません。

また、義母の変化を恥ずかしいと感じていたからかもしれません。《恥ずかしい》という言葉はしっくりこないかもしれませんが、ママ友たちに介護という非日常的な出来事を伝えることの難しさを感じていました。そして、私自身が彼女たち(ママ友)の日常から外されるんじゃないかという、漠然とした不安や恐れがあったからだと思います。

自治体の支援を利用してみよう

今は、地域包括支援センターという、強い味方があります(*^◯^*)その地域に住んでいる高齢者の相談窓口といったスタンスなので、介護についてだけではなく、高齢者に対するさまざまな問題を相談できると思います。

主任ケアマネジャー、保健師、社会福祉士が常駐し、各家庭の問題対処のため、さまざまな情報を提供してくれたり、機関と繋いでくれたりします。ご自身や親御さんの地域のどこに、担当の地域包括支援センターがあるか、確認することをお勧めします。

介護が突然始まったとしても、焦らず、落ち着いてそれぞれのこれからを考えてください。それぞれの…それは、介護される人、介護する人のことです。

社内の介護支援制度を確認してみよう

仕事をしている人が突然介護と向き合うことになっても、仕事を辞めることなく続ける事を念頭に…方法はあります、ぜったいに…

まず、勤務先に介護支援制度がないかどうか確認してください。もし介護休暇などの制度があれば、利用することをおすすめします。介護保険サービスを使えるよう申請したり、調整に時間がかかったりするため、会社を休む必要が出てくるからです。しかし。はじめにしっかりと調整できれば、その後起こるであろう問題の多くを緩和することができると思います。

また、介護保険サービスの申請からサービス開始までは時間がかかるため、早めに相談することをお勧めします。勤務先の方々の理解や協力を得られるよう、ご自分の状況などを伝える努力も必要ではないかと思います。そして、辞めずに働き方を変えることができれば、介護にも、また、介護が終ってからのご自分の生活にも対処できるのではないかと考えます。

介護の時期で私たち介護者の生活が終わるわけではなく、介護が終わった後、むしろ終わった後の方が介護者にとっては長い生活が待っているかもしれませんから…大切にしたいですよね(^^;;

老後について家族で話し合っておこう

介護は、ひとりで抱えるものではありません。家族だけで抱えるものでもありません。地域包括支援センターやケアマネジャー、民生委員や地域の方々との連携がとれるような調整ができれば、ベストだと思います。

そのためには、日頃からご両親、高齢者、地域に関して関心を持つことが大切だと思います。どんな最期を…とか、話しにくいことですが、自然に話すことができると、突然コミュニケーションがとれなくなっても、延命治療が必要になった際、悩まず決断できるのではないかと思います。

介護にはお金がかかりますから、親や兄弟と、お金について情報共有、意識共有できていれば家族間のトラブルを少なくすることも可能になってきますよね。

さいごに

突然介護が始まっても、日頃から親や家族や地域の方々とのコミュニケーションがとれていれば、介護の質を高め、負担を少なくできる事に繋がると思います。この機会に、親の健康や生活についてちょっと気にしてみてはいかがでしょうか?

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満枝

満枝

1961年生まれ。若年性アルツハイマー病を発症した義母の在宅介護を21年間山あり谷あり続行中。育児と介護を同時に行うダブルケアの経験者。現在、育児は卒業。在宅介護で潰れそうになった経験から、《育児も介護もたくさんの目と手と心が必要》と実感。現在は、認知症サポーターメイト、民生委員経験者として、その思いを発信中。
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