介護職員が感じる「あるある」。介護職員の皆様は1つや2つ、お持ちなのではないでしょうか。今回は私が介護施設で働いて感じた「あるある」をご紹介したいと思います。
申し遅れましたが、私は現在デイサービスで介護職員として働いています、高力(こうりき)と申します。大学卒業後から介護に関わっており、もうすぐ三年目を迎えます。現在24歳です。私は難しい名字のため、早く名前を覚えていただきたくて、利用者様には頻繁に名前もお伝えするようにしています。そんなある日。
利用者様「高力さん、下の名前はなんていうの?」
私「しずかです」
利用者様「え?」
私「しずかです」
利用者様「え!?」
私「しずかですー!!」
利用者様「…酢豚?」
…というわけで、高力酢豚と申します。今回が初めての認知症ONLINEコラム執筆となります。よろしくお願いいたします。では早速、介護職員あるあるをご紹介いたしましょう。
カラオケで演歌を歌うようになる!
エンカ?そんなの絶対カラオケで歌わないから!私も大学生をしていたころまではそんなことを思っておりました。しかし。介護施設で利用者様とカラオケをする機会が増え、最初の頃はちんぷんかんぷんだった演歌も、あら不思議。すっかり耳に馴染んでしまいました。
介護職員の方はみなさんそんな経験があるのではないでしょうか。利用者様が歌っている曲、知らない曲だけれどいい曲だなぁと感じたらいつの間にか自分のレパートリーになっていることも…。私は、今となっては「大阪しぐれ」や「愛燦燦」を利用者様と楽しく歌っております。そしてついに、友人とのカラオケで歌うようになってしまいました。もちろん、友人は全くついて来れていません。人生って、不思議なものですね。
寅さん(水戸黄門でもOK)に詳しくなれる!
介護施設で働くためには必須の言葉。それは「寅さん」です。介護施設の利用者様が特に親しみのある映画として、「男はつらいよ」が挙げられます。わたしは介護の仕事を始めるまで、「男はつらいよ」や「寅さん」といった言葉には出会わずに育ちましたが、介護の仕事を始めると、寅さんと無縁でいることはもはやできなくなります。
利用者様と一緒に「男はつらいよ」を見ながら、寅さんの人情に思いを馳せるのです。その結果、自然に寅さんに詳しくなれます。
利用者様のお知恵を拝借!
人生の大先輩である利用者様。時にはこちらが助けていただくこともあります。料理のこと、地域のこと、歴史のこと、生活の知恵、お聞きすると素晴らしいお答えが返ってくるのです。まさに、「亀の甲より年の功」を実感する瞬間です。最近の私は、スマホで検索!…の前に利用者様にお聞きすることも多くなっています。
ムキムキになれる!(特に上腕二頭筋)
介護は、力がいる仕事も多く、じつは知らず知らずのうちに筋トレをしているかのごとく、筋肉がつきます。そして特に腕は、利用者様を支えたり、抱えたりしていると、自然にムキムキになるのです。先日2年ぶりに会った友人に、二の腕たくましくなったね!と驚かれてしまったほどです。いい筋肉がつきます!
そして番外編ですが、笑い声で溢れている我がデイサービス、笑いすぎて腹筋、表情筋も鍛えられております。介護は色々な意味で全身運動です。
意外と仕事がおもしろい!
介護の仕事に対し、いいイメージを持っていらっしゃる方は少ないのではないでしょうか。介護の仕事は「3K」(きつい、きたない、給料が安い)と言われ、どうしても悪いイメージが先行してしまいます。3Kだけが強調されて見えてしまいますね。
しかし、その3Kメガネ、外してみてください。意外とおもしろいんだ!ということが見えてきます。もちろん、介護の仕事は毎日疲れます。綺麗な仕事ばかりではありません。でも、介護の仕事以上にありがとうが毎日飛び交う職場はないと思います。そして私自身も毎日、利用者様とお話したり、一緒に過ごしたりする中で、自然と笑顔になっています。本当に、意外と、おもしろいんです。
まとめ
「あるある」を読んで、介護の仕事、実は楽しいこともあるんだなと思っていただければ幸いです。ぜひぜひ、みなさまの「あるある」もお聞かせください!

高力静

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