今日は我が家で実際に買ってみて使ってみてよかった、認知症介護グッズ5選をご紹介します。
目次
「ホワイトボード」は安くて便利なコミニケーションツール
以前放送された、NHKの朝の連続ドラマ「純と愛」。森下愛子さん演じる主人公の純の母親が、若年性認知症でした。その母とのコミニケーションで、ホワイトボードが使用されていました。ドラマでは予定内容や時間を書いて、見える位置に掲示するという使い方でした。
我が家の場合ですが、認知症の母は料理をするので、1日に何度も見る冷蔵庫の扉にマグネットでホワイトボードを設置しています。今日の予定や献立を書きます。
すぐ忘れてしまうので、目に見えるところにホワイトボードを設置しておく事ですぐ思い出してくれます。ノートを利用している家庭もありますが、すぐ目に入るという意味でホワイトボードはお薦めです。また同じことを何回も聞かれて答えるのが面倒になった時も、ホワイトボードに記入します。口頭で回答せずホワイトボードを指差す、という利用方法もあります。
認知症の人は今日が分からないから、「デジタル電波時計」が役に立つ!
「今日は何日?何曜日?」
と質問してきます。カレンダーを見ても、今日がどこか分かりません。あまりに質問されるので、デジタル電波時計を購入しました。
電波時計には日付、曜日、時間、温度、湿度が表示され、必ず正確な時間を刻んでいます。特に日付の文字が大きいものを選び、見えないという事がないようにしました。
長年アナログカレンダーを見る習慣があるので、アナログカレンダーの真下に電波時計を設置しました。そうすると母は電波時計で今日を確認し、その先の予定はアナログカレンダーで確認するようになりました。
日めくりカレンダーを必ずめくってもらう習慣をつけるという方法を実践している方もいらっしゃいますが、めくるのを忘れてしまうのでデジタル電波時計は本当に役にたっています。
判断できなくなってからでは遅い!「エンディングノート」は恐ろしく大切
エンディングノートが認知症の便利グッズ?と思われた方もいるのではないでしょうか?認知症の祖母が亡くなった時に最も後悔したこと、それは
「判断ができる時代に、本人の意思を確認しておけばよかった」
ということです。本人の意思とは、介護の方針、告知・延命治療の方針、葬儀の方針です。これらはすべて本人の意思ではなく、わたしや娘たちの代理判断で行いました。これがよくない理由は、代理判断は自分都合の判断であるということです。今でもあの介護は正しかったのか?と振り返ることがあります。
判断できる今、認知症ご本人に思いを聞いてください。そして、エンディングノートに書いてください。本人が判断できなくなった時、最強の手助けツールになります。
服薬管理には、お薬カレンダー。空き袋がポイント!
タペストリータイプで、朝昼晩に分かれた1週間単位のものを使っています。またお薬自体に日付を入れてもらい、さらに飲んだ空袋はお薬カレンダーに戻すという方法で我が家はやっています。
以前はお薬に日付を自分で書き、空き箱でお薬管理をしていましたが、飲み忘れや飲み過ぎが頻繁に発生しました。一目で分かること、そして飲みっぱなしにするのではなく、飲み終わった空袋を戻す事で自分がきちんと飲んだかどうか把握できます。
見守りサービスよりも、声も表情も確認できる防犯カメラ
見守りサービスの多くは、生存確認をメールでお知らせするものです。これでは声や表情は分かりません。Skypeを使ったテレビ電話や防犯カメラなどを購入すると、声も表情も確認できます。インターネットがつながっている事が必須になりますが、1万円を切る価格で簡単に設置が可能になっています。
今日もしれっと、しれっと。
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