あなたのケアは何色ですか?私が介護職でいる理由

by なっちゃんなっちゃん 11852views

認知症という言葉がクローズアップされたことで、救われた方はたくさんいると思います。その反面、認知症はこうだという思い込みが強くなり、特別視や型にはめようとしている対応を目の当たりにする機会が増えました。

今回は、介護職員として認知症のお年寄りとどう関わっていきたいか、私の想いをお話しいたします。

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認知症ってやっぱり特別?

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まず皆さんに尋ねたいことがあります。認知症って特別なのでしょうか?認知症になったからって何か特別変わりましたか?確かに、今までできていたことが少しずつできなくなったり、物忘れしたり(周辺症状)します。

しかし、その人自身が別人になったわけではないんです。生きていた中での生活環境や病気といった疾患を患い、症状が表面化してくるだけなのです。認知症を特別だと思うことは、誰のため?なんのため?って思っています。

壁を作ったせいで見えなかった姿

誰かと初めて会うとき、良くも悪くもその人のことを調べますよね?認知症かどうかは、その人自身を見てからプラスに付け加えればいいのでは、と思います。ポイントなのは、認知症を見るのではなく、目の前にいるその人を見ましょう!ということです。

壁を取り払うことで、その人の意外な面を発見できたりします。「普段は表情がないのに、昔の話をしているときは笑顔」だったり、「お願いしたら、配膳のお手伝いをしてくれた」など。認知症の人と、どう向き合って寄り添うかを考えて受け入れてみませんか?ちなみに、介護の仕事をしていて、時々思うことがあるんです。「この人、本当に認知症だっけ?」って。この感覚、あなたにもありませんか?

ケアに答えはない!

向き合って寄り添ってと言いましたが、認知症の方の対応をする際、様々なことが起こります。介護福祉士として働いている私も、どうしたら良いのか、今でも悩むことがありますし、正解はない永遠の課題と思っています。

なぜなら、本やネットに書かれていることにすべて当てはまる人などいなく、個人を知ることでケアの方法は変わってきますし、時期に応じて変化させていかなければならないからです。そして何より、その人の生きてきた歴史や性格などの要因も重要となってくるからです。

私が行っている実際のケア

単語でリストアップしてみます。

  • 寄り添う
  • 手をつなぐ
  • 声掛け
  • 目を合わす

その中でも、傾聴と触れるは重要ととらえ、「どんだけ!?」って言われるぐらい日々の介護の中でも活用しています。本当に驚かれるくらい活用してます。

「●●さんは、スキンシップとか嫌がると思うけど…」と言われているお年寄りほど、表情や感情をあらわにし、信頼関係が築けるという事を認知症ケアを通じて学びました。スタッフの名前はすぐに忘れるけど(笑)顔や声は結構認識しています。

ばあちゃんと私
ばあちゃんと私

しばらく休んでいて、久しぶりに出勤したら「あんた、みいえへんかったな」と言い抱きついてくれたり、「もうはなせへんで」とハグしてくれたり…。認知症の症状の影響から、言葉でうまく表現できなくなったり、時系列がつながらないことも出てきます。だからこそ、体や表情で表現することも言葉なんだと思います。

介護の現場では、みなさんひとりひとりが表現者という事を、頭の隅っこに覚えていただけるとありがたいなと思います。そして、ひとりひとりが、それぞれの「どんだけ!?」なケアを見つけていけたらいいなと思います。十人十色、介護職は自分の長所を見つめなおす仕事でもありますね。

さいごに

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介護職に従事している身として、お年寄りが笑顔でいてくれることは何よりうれしいことです!そのために、私自身も笑顔で楽しくいなければなりません。笑顔でいるためには、ひとりで抱え込まずに、周りの人と共有し役割分担し、支援する側の心のゆとりを確保することが大事です。

介護福祉士として働く私も、できないことや不得意なことは、できるスタッフにお願いしています。お年寄りが心地よく生きていくために、周りの人や環境をうまく活用していくことが大切だと思いますよ。そして今日も大好きなお年寄りの方たちと、「どんだけ!?」って言うくらいスキンシップして笑顔の時間を過ごしてきますね!

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なっちゃん

なっちゃん

1978年生まれ。高校を卒業後、病院の看護助手から始まり、現在は老人保健施設の認知症フロアを担当。休日には癒しを頂きにタッチセラピーのボランティア活動を行っています。保有資格は、介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)、介護職員基礎研修、介護福祉士、福祉用具専門相談員。
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