介護と育児が同時襲来!ダブルケア日記【番外編~排泄ケアの反省と後悔~】

排泄でのトラブルが表面化し出した頃、「…尿漏れ?」と、匂いで気付くことが多くなってきました。とてもデリケートな問題で…なかなか義母に言うことが出来ず。結局義姉に相談し、義姉から失禁パンツを勧めてもらい利用するようになりました。その頃の義母の年齢に近づいてきた私は、失禁が他人事ではないことを実感しています。

身内にも指摘することができなかったし、ましてや友人・知人に対して指摘するようなことはできません。同じように、失禁に関して他人が指摘してくれることも少ないような気がします。自己解決できるのが理想ですが、ケアが必要な方に対して一番身近な家族とともに前向きに、そして寄り添った話ができる環境がベストなのかな?と思ったりしますが…σ(^_^;)難しいですよね。
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今回はあのときこうしておけばよかったのかなぁという反省の話です。当時は何もかも必死だったので客観的に考えられなかったのですが…介護で後悔する人が少しでも減るといいなぁなんて考えています。

義母の排泄ケア推移

現在は尿漏れパッドなどのコマーシャルを目にする機会が多いので、自分で対処方法を選択できます。しかし、認知症になり判断力や理解力が乏しくなってきたら、いかがでしょうか。適切な声かけや働きかけが、その後の生活や介護状態を左右すると言っても過言ではないかも…と、反省を込めて実感しています。義母は以下のようにパンツからオムツに変わっていきました。

  1. 失禁パンツ
  2. 紙パンツ
  3. 紙パンツ+パッド
  4. テープ止め式オムツ+パッド

失禁パンツは価格も高いし、乾きにくいものでした。失禁パンツを洗濯するより、使い捨ての紙パンツの方がとても楽にケアできました。失禁パンツを頻繁に履き替えるようになってからは、紙パンツにすぐに転換していました。しかし昔はゴワゴワした感じでしたし、夏や湯上りの湿った肌の時には、一人で脱ぎ着することは大変だったようです。

その上、オムツを履いていることがすぐにわかるほど、お尻周りが大きく膨れていました。今は薄くて伸びがいい紙パンツがあるようで、下着と変わらないほどのはき心地だとか?すごいなぁと思います。

本人が同意したとはいえ、介護者側の都合で紙パンツにしてから、義母の笑顔や意欲がなくなっていったような気がします。あれよあれよと車椅子で移動することが多くなり、それに伴い排便もトイレですることが少なくなり…テープ止め式オムツ+パッドになりました。すでに10年以上使用しています。オムツは、毎月宅配していただいています

私が無知だったことも否めませんが、周りの人、特に専門職の方々ともっと連携して、義母の排泄にもっと配慮すべきだったと反省しています。介護が大変でも失禁パンツや適切な声掛けを続けていたら、義母の笑顔の時間は増えたのかも…って。

施設や事業所毎に違う排泄ケア

施設毎に排泄介助方法がまったく違っていました。対象的な2パターンをお話いたしますね。

一斉のオムツ交換タイム!?

病院やショートステイで利用してきた施設は、オムツ交換の時間がありました。定時に、数人のスタッフが利用者に対して、順番に、しかも一斉で行うんです。ベッドそばのカーテンを勢いよく閉め、時には声掛けもなく行われることもあるような…そして、チェック表に「+(プラス)」とか「―(マイナス)」とか印を書いていく感じでした。

しかし、「―(マイナス)」の方のフォローをするかと言うと…しないのです。本人や家族からの申し出がないかぎり、一斉オムツ交換の時まで排泄介助はありませんでした。一昔前はこんな感じでしたが…今もあまり変わらないような気がします。これって、ケアではなく作業のような感じがします。

ひとりひとりの排泄リズムを考慮したケア

ある小規模多機能の施設に出会い、目からウロコ、ハッとさせられたことがありました。その施設では、利用者のひとりひとりにその日の担当スタッフが付いていました。介護度が高い利用者に対しては1人のスタッフが専属のように、介護度が低い利用者に対しては、2、3人を1人のスタッフが見守っていました。

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また、全体を見守るスタッフもいて、スタッフのフォローをしていました。スタッフは、その日1日担当する利用者のリズムに応じたケアをしていました。特に利用者毎に違う、排尿・排便時間をチェック表に書き込み、最終排尿や最終排便時間から声かけ時間や方法を変えていました。特に驚いたのは、寝たきりの方に対しても、ポータブルトイレを利用して排泄支援していることでした。「便座に座ることが排泄を促すことにつながるんですよ」と言うスタッフの言葉に、ハッとしました。

介護施設と自宅の違い

排泄ケアを施設で行う場合は、介護職員の支援体制が整っていれば問題ないのかもしれませんが、自宅で行う場合はなかなかうまくいきませんでした。自宅のトイレは、車椅子で入れるよう広くし肘掛もつけているのですが、ほぼ1人で介助しているので、全介助の義母を便座に座らせるだけの体力、気力が続かず…結局ベッド上でのオムツ交換になってしまいました。介護者側の都合優先だなぁとつくづく感じています

この頃の義母は、全介助の状態なので体を動かすことが少ないためか、腸の動きも悪く、漢方、座薬、浣腸などを使って、薬で排便コントロールしています。時には摘便しないと、自力ではなかなか排泄出来ないほどで…

排便コントロールは、義母にとって心も体も不快感だらけだろうなぁと毎回思います。それにひきかえ介助側は、慣れた対応をしてしまいます。時にはデリカシーがなく便を出すことにだけに一生懸命になったり…でも、洗浄し、オムツをあてる時に、慣れていても気をつけていることがあります。

  • 声をかける
  • 表情(顔)を見る
  • 洗浄後は押さえ拭き
  • オムツやパッドの立体ギャザーを立たせる
  • オムツの中心線が背骨やおへその位置にきているか確認
  • テープをとめた時に、オムツがパンツのように左右や前後のバランスが整っているか確認
  • ヨレやシワがないか確認
  • 股グリがきつく締め付けていたり、緩く隙間が空いていないか確認

本人から不具合を知らせるようにモゾモゾしたり、声を上げるようなサインがあればいいのですが、無いため(見逃しているのかもしれませんが…)うっかりヨレやシワや締め付けなどがあると、あっという間に発赤が出来ます。ひどい時には褥瘡にまで発展してしまいますから…
また、排尿や排便を長時間放置していたりすると、皮膚トラブルを起こしたり、膀胱炎などを発症したりするので…。

在宅介護で頼りになる訪問看護ステーション

在宅期間が長いので、様々なトラブルに遭遇してきましたが、そんな時に一番頼りにしているのが、訪問看護ステーションです。医療従事者のアドバイスや見守りはとても心強く助かっています。

腹部をオイルマッサージし、薬に頼らず排便コントロールした時期もありました。便秘対策は、バランスのいい食事、水分補給、運動、リラックスすることが大切だと言われています。どんな状態になっても、やっぱりその基本的な対策は大切ですし、忘れてはいけないのではないかと感じています。
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介助が必要になったとしても、オムツやトイレ用品などを上手に使って、本人が排泄することを忘れないよう、自尊心を傷つけないよう排泄介助できるといいなぁと思っています。介護者側の都合を優先するのではなく、ご本人の状態を優先することが当たり前となれば、介護の可能性がどんどん広がっていくのではないでしょうか。

参考情報

オムツを買うとき何を基準に選んでいますか?私は主にタイプと価格を見て選んでいるのですが、現在ではさまざまな種類があるようです。もし、お近くに福祉用具展示場などがある場合は、実際に見て、触って、比べながら選ぶことをオススメします。また、オムツの袋に書いてある方法や習ったことだけでオムツをあてていましたが、上手くいったり、いかなかったり…おむつのあて方の動画を見つけましたので、参考までに…

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満枝

満枝

1961年生まれ。若年性アルツハイマー病を発症した義母の在宅介護を21年間山あり谷あり続行中。育児と介護を同時に行うダブルケアの経験者。現在、育児は卒業。在宅介護で潰れそうになった経験から、《育児も介護もたくさんの目と手と心が必要》と実感。現在は、認知症サポーターメイト、民生委員経験者として、その思いを発信中。
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