要介護1でも介護ベッドをレンタルできますか?

今の介護保険制度では、介護ベッドのレンタルができるのは要介護2からです。昨年、母の介護認定の更新で、要介護3から要介護1に下がった我が家。「介護ベッドが使えなくなる?!」と慌てました。ところが、要介護1でも、場合によっては介護ベッドがレンタルできる方法があったのです。今回は、その方法を振り返ります。

母、骨折をきっかけに介護ベッドデビュー

一昨年、母は、腰椎圧迫骨折をして、要介護度が1から3になりました。それまでずっと布団を使っていたのですが、起き上がるのも立ち上がるのも辛くなり…ケアマネの勧めもあって導入したのが、介護ベッドでした。

アイリスオーヤマ 折りたたみベッド 電動 コイル 完成品 OTB-CDN

◆介護ベッドとは
起き上がりや立ち上がりなどの動作を補助するための機能を備えたベッドで、介護保険制度で貸与される福祉用具のひとつ。特殊寝台とも呼ばれています。

介護ベッドの定価相場は10万円~20万円!ただ、介護保険を使えば、1割負担の月1,000円程度で安価にレンタルできます。これまでの人生、ずっと布団派だった母。初めてのベッドに慣れるか心配していましたが、使ってみるとサイドに付いている手すりが便利だったようで、とても快適そうでした。また、寝ている時にリクライニング機能で上体を少し起こしておくと誤嚥予防にもなるらしく、介護者の私としても安心でした。

要介護1だと介護ベッドがレンタルできない?!

介護ベッドのない生活は考えられない位に慣れてきた頃、事件が起こりました。翌年の介護保険の認定更新で、要介護度が1に下がったのです。家族として、介護度が下がるのは本来喜ばしいことなのですが、介護ベッドが介護保険で使えなくなるのは困ってしまう…。残された選択肢は次の2つでした。

  • 介護ベッドを諦める
  • 全額自己負担でレンタルする(月々利用料1万円超え…)

ベッド代だけで月の支払額が1万円を超えるのは正直かなりの痛手です。でも、ベッドがないと母に不便を強いることになってしまう…。とても迷いました。

知っておきたい「特例」の存在

その時、他の人たちはどうしているんだろう?と疑問が浮かびました。介護認定の基準が厳しいと言われる今、予期せず介護度が下がってしまうケースは多いといいます。それなら、介護ベッドをレンタルできなくて困っている人って意外といるはず。早速インターネットで検索してみました。

すると、軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付という特例が適用されれば、要介護1でも介護ベッドを介護保険でレンタルできることが分かりました。その条件は、

  • 「福祉用具を必要とする状態」であること
  • ケアマネを通じて役所に例外給付申請書を提出すること(医師の確認は必須)

の二つ。軽度者(要支援1、要支援2、要介護1)については、平成18年度に介護ベッドや車いすの利用が認められなくなりましたが、翌年度の見直しにおいて、条件を満たせば再び利用が認められようになったのです。我が家はこうして、無事に介護ベッドを使い続けることができました。

ただ、介護保健課の担当者とうちに来てくれている福祉用具レンタル業者の人曰く、「区によっては申請が認められないところもある」とのこと。区の方針などによって対応は様々なようですが、「ダメでもともと」くらいの気持ちで、申請してみるのが良さそうです。

情報を自分で「取りに行く」のがやっぱり大事

今回の一件で感じたのは、情報収集の大切さです。

例外給付についての手続き方法も、うちの区のホームページに手続き方法が載っていましたが、すごく分かりづらくて見つけにくかったです。(「軽度者に対する福祉用具貸与の例外給付」というキーワードが分かったうえで改めて検索し、ようやく見つけられました)

制度を知らなかったり、手続きの方法が分からなかったりするばかりに、本来得られるチャンスを逃してしまっている…そんな介護者は、世の中に多いような気がします。自ら情報を収集することを習慣づけておくことは、大事ですね。

The following two tabs change content below.
なな
会社員として働きながら、同居の母(アルツハイマー型認知症:要介護4)を在宅介護している。1971年生まれ。「親の介護は誰にでも起こりうる。だから、もっと多くの人に関心を持ってほしい。親が認知症になったって人生終わりじゃない。貴重な人生経験。」との想いから、ブログ「親が認知症になったら、どうする?」をゆるーく運営中。
介護のお仕事

Facebookコメント