頼れる無料電話相談、認知症110番をご存知ですか?

by くどひろくどひろ 17879views
認知症110番

認知症110番をご存知ですか?認知症110番とは、認知症にまつわる悩みや不安を何でも誰でも相談できる、無料電話サービスです。1992年7月より、アメリカンファミリー生命保険会社の委託事業として行っています。

どんな相談がされているの?

認知症110番には、日々たくさんの認知症介護で悩む人の相談に乗っています。相談内容の、一部ご紹介します。

●義母の徘徊いつまで
76歳の姑(しゅうとめ)と暮らしています。(中略)2年前位から物忘れが目立ってきて、通帳がなくなった、衣類がなくなった、ご飯を食べさせてくれない、小言をいうなどと長男や長女に訴えます。姉や兄は電話での話を信じ、二男に「親切にしないから、ぼけてしまうのだ。妻に言え」と何度も言ってきます。(参照元:http://www.mainichi.co.jp/ninchishou/110/086.html)

●妻の行動がおかしい
70歳定年で家で過ごすことが多くなり、妻の行動が変だなと感じることが度々です(中略)洗濯物もしまわないで出しっぱなし。先日初めてバスツアーに行きました、トイレ休憩があり、妻はトイレに行ったのですがバスまで戻れませんでした。(参照元:http://www.mainichi.co.jp/ninchishou/110/086.html)

●介護と仕事
私は仕事をもっており、週2回は母に昼のお弁当を作って仕事に行きます。(中略)先日テーブルの上のヒヤシンスの水栽培の球根や台所の生のジャガイモに歯形がついているのを見つけました。食べる物の見分けがつかないようで、いよいよ仕事を辞めなくてはと思うのですが……(参照元:http://www.mainichi.co.jp/ninchishou/110/059.html)

相談内容は、認知症の困った症状や、「これって認知症?」という疑問、兄弟・親戚間の人間関係、仕事と介護の両立についての悩みまで、本当に様々です。利用者は在宅で介護をされているご家族が中心ですが、「将来もし自分が認知症になった時に備えたい」という方や、「今からできる予防法を知りたい」という方からの相談も寄せられているそうです。

認知症110番を使うメリット

1.その場ですぐに相談に乗ってくれる

「誰かにこの気持ちを話したい」

認知症介護において、こんな思いになることは誰でもあります。しかし、友人への気遣いや、そもそも周りに相談相手がいないということがあります。そんな時は、認知症110番に相談してみるといいです。どんな人が相談相手になってくれるかというと、

その相談員は開設当初からのベテラン3人を含め現在23人。介護支援専門員、介護福祉士、臨心理士、社会福祉士、保健師などの資格を持ち、病院や施設等で働く人たちだ。いのちの電話相談員を兼ねている人もいる。(引用元:http://www.mainichi.co.jp/ninchishou/topics/2012_08_1.html)

開設当初から聞いているベテランさんって、23年も相談に乗っているということになります。時間帯が平日のお昼のみなので、会社員の方はお昼休みを利用して電話してみるといいです。ネット掲示板だと今すぐ回答が欲しい時でも待たされることがありますが、こちらは即回答をもらえるので、一刻も早く悩みを解決したい人にはお薦めです。

2.とことん聞いてくれる傾聴姿勢がうれしい

認知症110番では、とても親身に話を聞いてもらえるので、1時間から2時間ついつい話してしまう人や、毎週月・木曜日に電話される常連さんもいるようです。認知症の相談が、つい人生相談になっちゃう方もいるとのこと。認知症110番としては範囲外の事だけど、傾聴しようとする姿勢に、プロフェッショナルとしての姿勢を感じました。(これを読んだ皆さんは遠慮してくださいね)

NHK・民放などで、認知症の特集番組が放映された後は、電話が殺到するそうです。年々相談件数も増加していて、やはり認知症介護で悩む方というのは増えているんですね。

実際に使ってみた感想

私は、母の介護が始まった初期の頃に認知症110番の存在を知って、複数回利用しました。私の場合、平均すると1回あたりの電話時間が30分位。家族構成から始まって、認知症のタイプ、現在の症状、今悩んでいること、この先どうしたらいいかのアドバイスなど、かなり多岐に渡った話になります。

当時は、特に母の妄想について困っていたのですが、身内以外に話せる人もほとんどいなかったこともあり、話を聞いてもらえたことや頂いたアドバイス内容に救われました。(介護の経験を重ねた今振り返ってみると、なんでそんなことで悩んでいたのかと思う位、些細なことなのですが…)無料で、しかもフリーダイヤルなので通話料もかからないという、家族介護をしている人には大変ありがたいサービスです。

複数回利用する場合、「前と同じ人に話を聞いてもらいたい!」と言いたくなりますが、残念ながら担当者の指名は出来ないようです。ただ、会話内容はきちんと記録を取って残しておいてくれるので、担当者が変わっても、前と同じ話をイチからする必要はありません。使い手にとっては、こちらもありがたいポイントですね。

認知症110番の連絡先

介護に行き詰まった時、一度利用してみてはいかがでしょうか?

●認知症110番

認知症110番・利用可能な日時:休日を除く月・木曜、10時-15時
・電話番号   :0120-654874

今日もしれっと、しれっと。

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くどひろ
1972年生まれ。ブログ「40歳からの遠距離介護」を運営する息子介護作家・ブロガー。祖母(要介護3)と母(要介護1)のW認知症&遠距離介護。 2013年3月に介護退職し、現在も東京と実家を年間20往復中。認知症サポーター、成年後見人経験者。『ひとりで抱えず、人に頼る。情報発 信し、同じ境遇の人をラクに!』をモットーに、しれっと介護中。著書「医者には書けない!認知症介護を後悔しないための54の心得」「医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得」
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