離れて暮らす親の介護を乗り切るための4か条

別居介護

離れて介護をする・・・特に遠距離になると、同居介護とは違う悩みが増えてきます。もうすぐ4年目に突入する遠距離介護で、特に意識してきたことをまとめてみました。距離に関係なく、別居で介護している人にも当てはまる内容かと思います。

1.別居介護のメリットもある

別居介護のメリット

「遠くて大変よね~」

だいたいこう言われますが、わたしはむしろ遠距離介護でありがたいと思っています。別居の場合、在宅24時間介護の方と違うのは、一旦物理的に離れて介護モードをOFFできることです。離れると不安にはなりますが、自分主体の生活を取り戻すことで、リフレッシュできます。ケンカ別れしても、次会う時にはまたやさしい気持ちで会う事ができます。

介護のお仕事

2. 交通費をどう工面するかを決めておく

介護のお金
遠距離介護で最も困る事、それは交通費です。割引制度もありますが、やはり飛行機や新幹線など交通費の負担は大きいです。わたしも最大月10万円を超えたことがあり、最終的には成年後見人になって、祖母の口座からもらいました。

基本は自己負担ではなく、介護対象者からお金をもらう事を優先にし、それができない場合は兄弟や親族にスポンサーになってもらうなどルール決めが必要です。ちなみに我が家の場合は、祖母の遺してくれた貯金を切り崩すというルールを妹と決めました。

参考記事:在宅介護にかかる費用、いくら必要?

3.限られた時間は有効活用する

タイムマネジメント
週末だけ帰省するなど、なかなかまとまった時間が取れないことが多い別居介護。なんとなく帰省すると、結局親の顔を見て安心して帰るだけになってしまいます。認知症であれば、一緒に居る時間をとにかく増やす、家の様子をチェックする、兄弟親族と会うなど目的を持っていかないと、無意味な時間になってしまいます。

いつでも行けるわけではない病院の診察時間も短いので、その中でいかに認知症の普段の症状を伝えるか紙にまとめて外来に臨むこともあります。

4.ひとりで頑張らない

ひとりでがんばらない介護
遠距離介護でひとりで頑張ってしまっては、体も心もボロボロになります。移動疲れは思った以上にありますし、仕事にも影響します。介護サービスを利用することは、遠距離介護においては必須条件です。

わが家も数年かかりましたが、訪問看護師さん、理学療法士さん、ヘルパーさん、デイサービスと絶えず誰かが出入りする環境を作りました。何か異変があれば、東京にいるわたしの元へ連絡が来る仕組みなので、安心して距離が離れていても介護ができています。

別居で介護を長く続けることを、わたしは目標にしています。自分の生活も保ちながら、母も安定した生活を送る。介護と仕事の両立といいますが、わたしは自分と母の両立をしていこうといつも考えています。

参考記事:母の認知症を周囲にオープンしたら介護の輪が大きくなった話

今日もしれっと、しれっと。

★くどひろさんの著書はこちら

★くどひろさんの記事をもっと読みたい方は…
ブログ『40歳からの遠距離介護』で読む!

The following two tabs change content below.
工藤広伸(くどひろ)
1972年生まれ。ブログ「40歳からの遠距離介護」など執筆を生業にする介護作家・ブロガー。祖母(要介護3)と母(要介護1)のW認知症&遠距離介護からスタート。父(要介護5)も在宅介護して看取る。成年後見人経験者、認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。現在も東京と岩手を年間約20往復しながらしれっと遠距離介護中。

編集部おすすめ記事

この記事を読んだ人にぜひ読んでほしい、その他の記事

介護のお仕事

新着記事

Facebookコメント