認知症サポーター養成講座とは?無料で認知症の基礎知識を学べる機会

認知症サポーター養成講座

いま、全国で盛り上がっている「認知症サポーターキャラバン」をご存知でしょうか?これは、2015年1月に厚生労働省が掲げた認知症対策の国家戦略『新オレンジプラン』の施策のひとつ。認知症について、一人でも多くの国民が認知症を正しく理解することで、認知症になっても安心して暮らせるまちづくりを目指したものです。

誰でも無料でなることができる「認知症サポーター」に、あなたもチャレンジしてみませんか?今回は、どうすればなれるのか、その方法について解説しています!

「認知症サポーター養成講座」とは?

認知症サポーターキャラバン認知症サポーターは、厚生労働省が推奨する「認知症サポーター養成講座」を受講した人なら誰でもなることができる、認知症の人やその家族の「応援者」です。現在、日本にいる認知症サポーターの数は、なんと約623万人(H27年6月時点)もいます。平成17年度から始まったこの取組みですが、昨今、認知症への関心が高まっていることもあり、受講者が急増しています。

認知症サポーターになったからといって、なにか特別なことをする必要はありません。認知症について正しく理解し、偏見をもたないことで、認知症の人や家族に対して温かい目で見守ることがミッションです。

オレンジリング認知症サポーターになると、「認知症の人を応援します」という意志を示す目印として、オレンジリングが渡されます。リングを身に着けていることで、「あ、あの人は認知症の人のお手伝いができるんだな」と一目でわかる場合があります。

2020年までに1200万人の認知症サポーター誕生を目指す

2017年7月5日に開催された「第6回認知症高齢者等にやさしい地域づくりに係る関係省庁連絡会議」において、認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)における認知症サポーター要請の目標数字が次のように上方修正されています。

800万人(平成29年度末)→1,200万人(平成32年度末)

また、次の文言を足し、認知症サポーター養成講座の対象をより明確にし、地域や企業の連携を求めるようになりました。

ステップアップ講座(認知症サポーター養成講座を修了した者が復習も兼ねて学習する機会)を設け、座学だけでなくサポーター同士の発表・討議も含めたより活動につなげるなど、地域や職域の実情に応じた取組を推進していく。

認知症の人と地域で関わることが多いことが想定される小売業・金融機関・公共交通機関の職員に認知症の理解を深めてもらうため、認知症サポーターについて、周知し、受講を勧めることにより、認知症に気づき、関係機関への速やかな連絡等、連携できる体制整備を進める。

これによって、認知症への理解を深めるための啓発活動がよりいっそう増えることが想定されます。

どこで認知症サポーター養成講座を受けられるの?

認知症サポーター養成講座は、都道府県や市区町村の社会福祉協議会が主催する事が多く、区役所・市役所のサイトからや、チラシに問い合わせる形で申し込めます。

お住まいの地域で開かれていますので、ぜひ一度、検索エンジンで、「お住まいの市区町村 認知症サポーター養成講座」で調べてみてください。きっとすぐに、自治体のサイトの案内にたどり着けると思います。

開催者の9割は自治体ですが、他にも企業やシンポジウムで主催されるケースもあり、開催場所も下記のようにさまざまです。

  • 市役所や区役所
  • 市民センター、区民センター
  • 地域の老人クラブ
  • 子ども会の集まり
  • 勤め先の企業
  • 小・中・高等の学校

開催ペースは、毎月開催するところもあれば、リクエストを受けて開催する形を取っているところもあったり、地域によって異なるようです。

認知症サポーター養成講座の内容

気になる認知症サポーター養成講座の中身は、次のように構成されています。

概要

30分程度のDVD鑑賞と、基本テキストに沿った講義で初歩的な知識を短時間で学びます。

DVD鑑賞では、「認知症サポートキャラバン」の説明に始まり、「認知症とはどんなものか」についての医師の解説、「認知症の人への良い接し方、悪い接し方」について、映像で学びます。また、講義では、中核症状が表れるしくみや、周辺症状とそれに対する支援の仕方、予防についての考え方、認知症の人と接するときの心構え等を学ぶことができます。

上記のような基本内容を押さえたうえで、受講対象者に合わせて適宜調整されます。

所要時間

おおよそ 1 時間~1 時間 30 分が目安

受講料

無料

講師

認知症サポーター養成講座と所定のキャラバン・メイト研修を受講した人

認知症サポーターになったら、なにができる?

認知症サポーターは、特別なことをする人ではありませんが、地域や職場などでできることはたくさんあると思います。認知症サポーターとしてできることの一例をご紹介します。

地域で・・・

道に迷う老人例えば近所で、認知症と思われる人が道に迷っていたり、立ちすくんでいる人がいたら、「なにかお手伝いできることはありますか?」「どうされましたか?」と、ひとこえかけてみます。

具体的な支援はできなくても、歩み寄ることで「あなたの味方ですよ」というスタンスを示すことで、ご本人を安心させることができます。

職場で・・・

レジ店員もし、あなたが認知症の人と接する機会の多い職場で働いているなら、職場でも活かしてみましょう。実際に、スーパーやコンビニの場合、認知症の人が来店されたら、急かず、ご本人のペースでゆっくり買い物を楽しんでもらうように「急かさない」職員教育がされていたり、「認知症の人が安心して買い物できる店」とすぐ分かるよう店員の名札にバッジをつける、といった工夫をされているお店もあります。

自宅で・・・

自宅介護認知症の家族を介護している場合、ご近所さんからスムーズに協力を得られやすいように、家族が認知症だということを予めオープンに伝えておくことをおすすめします。その際、認知症サポーター養成講座で学んだ知識が前提にあることで、周りの人に家族の症状を伝えやすくなりますし、ご自身の気持ちの折り合いもつけやすくなります。

さいごに

ふだん生活をしている中で、認知症の基礎知識を体系的に、しかも無料で教えてもらえる機会というのはなかなかないものです。是非、この機会にあなたも認知症サポーターの仲間に加わってみませんか?すでに介護の現場で働いている人や、認知症のご家族の面倒を見られている方でも、改めて気付くポイントもありそうです!

★CM AC ジャパン 認知症サポーターキャラバン「帰宅」

認知症ケアが学べる講座

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認知症ケアについて学ぶ

【参考サイト】
認知症サポーターキャラバン(2016年2月14日,http://www.caravanmate.com/)
認知症サポーター |厚生労働省(2016年2月14日,http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000089508.html)
認知症サポーター養成講座|とうきょう認知症ナビ(2016年2月14日,http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/zaishien/ninchishou_navi/gyouji/kouza/)
認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)の数値目標の更新等に伴う変更について(2017年7月24日,http://www.caravanmate.com/web/wp-content/uploads/2017/07/170719orange-henko.pdf)

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認知症ONLINE 編集部

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