在宅介護にかかる費用、いくら必要?

今日は、介護をするうえで大切なお金の話です。自宅で介護を行う場合、どの位お金が必要なのでしょうか?世の中一般的な平均と、我が家の場合を比較してみました。

在宅介護の費用、全国平均は月6万9000円

2011年に公益財団法人家計経済研究所が発表した 「在宅介護にかかる費用」 によると、40歳から64歳までの方で、介護が必要な65歳以上の親・義親と同居している家の1か月の平均は69,000円です。これには訪問ヘルパー、デイサービス、医療費、おむつ代などが含まれています。

また、同研究所の 「認知症の状態別にみた費用」 では、

認知症軽度の場合 :月平均28,000円~67,000円
認知症中等度の場足:月平均29,000円~59,000円
認知症高度の場合 :月平均57,000円~126,000円

でした。認知症中等度の場合が、なぜか軽度の場合よりも低いという結果になっています。

我が家の1か月の介護費用

我が家の1か月の介護費用を計算しました。うちは在宅介護で、遠距離介護です。母(72歳)は認知症とシャルコー・マリー・トゥース病で、要介護1です。

No. 科目 費用
1 交通費 36,600円
2 お薬代 7,800円
3 訪問ヘルパー 2,000円
4 デイサービス 6,000円
5 レンタカー 3,000円
6 訪問看護 800円
7 病院代 2,000円
8 デイサービス 6,000円
9 メモリオン 4,300円
合計 65,000円

1か月65,000円かかってます、ほぼ平均値になりました。ただ、我が家の場合は交通費の負担が大きく、これは遠距離介護ならではです。もし同居で在宅介護すればこの費用がなくなるので、半分以下になります。

毎月69,000円の負担というのは、かなり大きい金額です。介護者自身が負担されているケースも多いので、家計を圧迫する金額としては十分な額です。介護は収入面にも大きな影響を与えます。介護に時間を取られてしまい、仕事ができず収入が減ってしまうというケースも多いです。

参考記事:40代50代で急増する介護離職。絶対今から準備しておくべきこと

在宅介護ではない、介護施設を利用している方はこの額ではすみません。老人ホーム・介護施設の費用・料金を見ても、軽く在宅介護の倍はかかります。また認知症の例にもあるとおり、一般的には介護度が上がるほどかかる費用は増えていきます。

介護者であるわたしは、1円も払ってない

母は国民年金のみ受給していますが、親の介護費用は親のお金でまかなうのがうちの方針です。上の表に関して、わたしは1円も払っていません。ただ、一緒に生活する時の食費は払いますし、食事をごちそうしたりします。

上記表には食費は入ってないので、当然年金は残りません。なので母の貯金と亡くなった祖母の遺産を切り崩して、生計を立てています。

亡くなった祖母の介護を経験したおかげで、母が10年後病院や施設に入ったときにどれくらいかかるかまで予測できるようになりました。また成年後見人として財産すべてを調査する必要があったので、母の財産状況はすべて把握できるようになっています。

介護資金の使い方のメリハリ

節約の部分では、新幹線はネット割引を使って、30%から35%offでチケットを購入しています。年間20往復近くするので、年間では12万円の節約になっています。また車は購入せず、格安レンタカー(12時間で2,500円)を借りて通院に使っています。新幹線は安い分各駅になるので、1時間余計にかかってしまいます。格安レンタカーは、累計走行距離13万kmのボロ車ですが、走ればいいです。自動車税を払わなくて済むのと、ガソリンも走った分だけです。

わたしの中では、
交通費 = 介護施設費
と考えています。介護施設に入居すれば、月15万くらいは覚悟が必要です。わたしが通う事で、認知症の進行は遅れていると思ってます。息子が帰ってくれば、会話も増えます。料理を作らないといけないし、洗濯も掃除もしないといけません。今交通費をかけることで、介護施設に入居する時期を遅らせる事ができていると考えています。月15万円の介護施設費が、交通費わずか月36,000円で済んでいるという発想です。

親のお金は、親のために使う

介護費用も財産状況も人それぞれなので、比較することに意味はありません。ただ、介護のお金の話で大事だと思っていることがあります。それは、

できるだけ親の財産を使って、親の介護をすること

です。親がもらっている年金や積み立ててきた貯金は、親自身の介護に使う。遺産として残して妙な争いをするぐらいなら、本人のためにしっかり使ってあげることがむしろ親孝行と考えます。

今日もしれっと、しれっと。

★くどひろさんの記事をもっと読みたい方は…
ブログ『40歳からの遠距離介護』で読む!

The following two tabs change content below.
くどひろ
1972年生まれ。ブログ「40歳からの遠距離介護」を運営する息子介護作家・ブロガー。祖母(要介護3)と母(要介護1)のW認知症&遠距離介護。 2013年3月に介護退職し、現在も東京と実家を年間20往復中。認知症サポーター、成年後見人経験者。『ひとりで抱えず、人に頼る。情報発 信し、同じ境遇の人をラクに!』をモットーに、しれっと介護中。著書「医者には書けない!認知症介護を後悔しないための54の心得」「医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得」
介護のお仕事

Facebookコメント