帰省時に必ずチェックしたい親の認知症のサイン

久々の家族との再会とともに、ふとよぎる介護のこと・・・。今日は帰省の時にできる認知症のチェックポイントについて、我が家の実体験を交えてご紹介します!

押さえておきたい!認知症チェックポイント

帰省時は、親のちょっとした異変に気付けるチャンス。認知症の兆しに早めに気づけば、進行を遅らせたり、改善できるタイミングも早まります。では、家族はどのような変化に注目すべきでしょうか。例えば、こんな感じです。

    1.家に同じものがいくつもある
    使いかけの調味料がいくつもある等、同じものを買い込んでいる形跡がある

    2.おふくろの味が明らかに変わった
    塩辛すぎる、甘すぎる等、普段食べ慣れている味とかけ離れている
    3.やたら面倒臭がる
    食器をしまわない、人と会いたがらない等、物事におっくうになっている
    4.季節はずれの服装をしている
    真夏なのにセーターを着ている等、季節感覚が分からなくなっている
    5.前と性格が変わった
    穏やかだったのが怒りっぽくなった、人の悪口ばかり言っている、等
    6.同じことを繰り返す
    短い期間で同じことを何度も言ったり、聞いたりする
    7.日中、寝てばかりいる
    朝なかなか起きようとしない、昼寝の時間がやたら長い、等

上記以外にも、親のよく見ているテレビ番組の好みが変わった、というのも一つの兆しだったりします。ポイントは、以前はできたのにできなくなっていることや、前回の帰省と異なる点を注意深く観察してみること。「おや?」という違和感を見逃さないようにしましょう。

認知症ご本人が見る「テレビ番組」の傾向

わずか5秒でバレずにできる「三宅式簡易認知症判定テスト」をやってみる

「認知症の人と家族の会」の顧問を務める三宅貴夫先生が開発した、三宅式簡易認知症判定テストというのがあります。とても簡単なテストで、「年齢」を聞くだけで、認知症かどうか大体の判断ができる、というものです。

「ところで、今何歳だったっけ?」

と、年齢を聞くだけなので本人にテストと気付かれずに自然にできますし、病院に連れていく必要もありません。帰省中に何度か質問してみて、年齢が上下したりまったく答えられなかったら認知症のサインかもしれません。

亡くなった祖母は、やや高度の認知症と言われるレベルまで、認知症が進行しました。90代の祖母に年齢を聞くと、70代という日もあれば60代と回答する日もありました。しかし、生年月日はちゃんと覚えていました。ポイントは生年月日を聞くのではなく、あくまで年齢を質問することです。

冷蔵庫に押入れ…外から見えない場所こそ要観察!

普段なかなか見えづらいところにこそ、認知症のサインは隠れています。我が家の場合、小屋にうず高く燃えるゴミが積まれていました。また、押し入れから3年前の生菓子が見つかりましたし、給湯器の燃料である灯油の在庫がほぼゼロでした。冷蔵庫の賞味期限管理ができていないので、1週間前の生魚が残っていました。見えないところまで管理が行き届いてない証拠で、認知症とはっきり確信した要因のひとつでした。

また、朝、昼、夜、それぞれの行動パターンを見て、以前とは違う動きをしていないかチェックすることも大切です。ます。我が家の場合はきれい好きだった母が、急に掃除をしなくなりました。夕食後に必ずする拭き掃除をしなくなり、どんどん昼寝の時間が長くなるといったことがありました。

帰省時にはリビングや自分の部屋ばかりにこもるのではなく、色んな場所を覗いたり、一日の親の様子を見直してみたり、色んな視点から観察することをおすすめします。

忘れないで!久々に会う家族は「お客様」と同じ

認知症の症状を見抜くには、「親の日常生活」を見ないといけません。ただ、しばらく会っていない家族はお客様と同じ。医者の前ではシャンとする認知症の方が多いのと同じで、家族でも長い間会っていないと多少の緊張感はあります。会ってすぐに親の異変に気付くのは難しいかもしれません。

なので、認知症を疑っている方は、帰省中にできるだけ、長い時間一緒に生活してみることをお薦めします。特に軽度の認知症の場合、なかなか症状を見抜くことができません。

長い時間一緒にいることで、見えなかったものが見えてきます。すぐに認知症を見抜ける場合、すでに軽度の域を超えている可能性があります。

帰省という限られた時間の中でも、注意深く観察すれば、認知症のサインは見抜くことができます。このタイミングで見抜けないと、次はお正月まで会わないという人も多いのではないでしょうか?正月までの3か月は短いと感じられるかもしれませんが、症状が急変するには十分過ぎるほどの時間です。

帰省という時間を、ぜひ有効活用してください。

今日もしれっと、しれっと。

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くどひろ
1972年生まれ。ブログ「40歳からの遠距離介護」を運営する息子介護作家・ブロガー。祖母(要介護3)と母(要介護1)のW認知症&遠距離介護。 2013年3月に介護退職し、現在も東京と実家を年間20往復中。認知症サポーター、成年後見人経験者。『ひとりで抱えず、人に頼る。情報発 信し、同じ境遇の人をラクに!』をモットーに、しれっと介護中。著書「医者には書けない!認知症介護を後悔しないための54の心得」「医者は知らない! 認知症介護で倒れないための55の心得」
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