認知症ご本人が見る「テレビ番組」の傾向

【アイキャッチ】認知症の人のTV番組の傾向

認知症の母(71歳)が見るテレビ番組に偏りがある事が分かりました。まずは母が特に好んでみる番組をご紹介します。

<母がよく見るテレビ番組>
・vs嵐
・ミヤネ屋
・NHK歌謡コンサート
・ワイドスクランブル
・ネプリーグ
・Qさま

この中で母が本当に見たい番組は、NHK歌謡コンサートだけです。

母:「あれ?今日は何曜日だっけ?歌謡コンサートは何時だっけ?」

60年近く舟木一夫のファンである母は、出演するかもしれない期待でこの番組を見ています。しかし他の番組は本当に見たいと思っているわけではなく、ほぼ無意識に見ています。

これら番組をジャンル分けすると歌番組、ワイドショー、バラエティ、クイズ番組です。何かが足りないと思ったら、「ドラマ」が一切ないんです。認知症になる前はもうちょっとドラマを見ていたし、好きな俳優さんをチェックしてました。自分でも自覚があるようで、昔は「おしん」をよく見ていたと必ず言います。

他にも名作ドラマはたくさん見てきたはずなのに、30年以上前の「おしん」 を思い出してしまうあたりが、いかにも認知症らしい反応をするなと思ってしまいます。

なぜドラマは見ないのか?

確かに今の母の能力を持ってして、連続ドラマを見るのは不可能です。なぜなら、前週の内容を覚えてないから。途中から見ても話がさっぱり分からないので、ドラマは見ないんだなぁと。

ワイドショー、クイズ番組、バラエティは単発だから、前後の内容を意識する必要がないのです。なぜvs嵐が好きか聞くと、あのセットの明るい感じが好きなんだそうです。わたしの勝手な推測は、東京フレンドパークを思い出しているのかな?と。

最近は分からなくとも国会を見ていることもあります。なぜ国会を見るのかと聞くと、なんとなくという回答でした。クイズ番組は頭の体操になるので、わたしが意識的に一緒に見るようにしているのですが、それが習慣化して今は自分で見ながら、テレビに向かって回答しています。

見るテレビ番組にもし変化があったら、認知症の兆候かもしれません。

今日もしれっと、しれっと。

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工藤広伸(くどひろ)
1972年生まれ。ブログ「40歳からの遠距離介護」など執筆を生業にする介護作家・ブロガー。祖母(要介護3)と母(要介護1)のW認知症&遠距離介護からスタート。父(要介護5)も在宅介護して看取る。成年後見人経験者、認知症ライフパートナー2級、認知症介助士。なないろのとびら診療所(岩手県盛岡市)地域医療推進室非常勤。現在も東京と岩手を年間約20往復しながらしれっと遠距離介護中。

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